近年の年金問題は記憶に新しいところですが、今尚解決したとは言いがたく、年金制度に対して国に不安や猜疑の目を向けている国民はかなりの数に上るでしょう。
そんな人たちが次に求めたのは、民間企業による年金です。
そういった経緯もあり、今個人年金保険に対してかなり注目が集まっています。
個人年金保険というのは、生命保険の一種と考えて良いかと思います。
いうなれば、年金を保険という制度で貯蓄するというものです。
契約時に決めた年齢から一定期間、年金という名の保険金を受けとれるというタイプの生命保険ですね。
老後を保証するという意味では保険ですが、何か不測の要因があって保険金が発生するという形ではないので、他の保険とはかなり性質が異なります。
あえて言えば、生き残る事が保険金授与の条件と言えるかもしれません。
この個人年金保険、国民年金保険への不信感もあり、一時かなり需要を獲得していました。
特に、郵便局が取り扱いを始めて以降、郵便局の年金保険加入希望者が急騰しています。
ただ、その一方で、近年一番見直し事例が多い保険かもしれません。
年金というと、普通は安心を買う、老後の保障を確実にしてくれるもの、というイメージを持っている人がほとんどですよね。
ですが、この個人年金保険は、どちらかというと投資信託に近い形で、リスクとリターンの度合いが大きいのです。
定額であればそういった危険性はほとんどないのですが、変額の個人年金保険に関しては、投資信託とほとんど同じです。
運用によって預けたお金が変動し、年金として返ってくる金額が変わってしまうのです。
その為、よくわからずにこの変額個人年金に加入した人が見直しを行うという事例がかなり見られます。
特に、先日大手の三井生命などがこの変額年金保険から撤退したニュースを受け、多くの加入者が不安を抱き、見直し、解約を行ったという事例が見受けられます。
そういう意味では、生命保険の中ではきわめて特殊な保険と言えるでしょう。
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